お盆の帰省ラッシュの真っ只中ですが、旅行中や移動中の熱中症のリスクはまだまだあります。今回のテーマは、水分補給の方法です。
飲み過ぎると…ペットボトル症候群。
車内でも注意。
渋滞時に何を飲めばいいのか”
この3点について、詳しく解説していきます。
ペットボトル症候群」って何?
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熱中症予防のために水分補給は大切ですが、その方法を間違えると、ペットボトル症候群になる可能性があります。ペットボトル症候群とは、ジュースや炭酸飲料、スポーツドリンクなど、糖分を含む清涼飲料水を大量に飲むことで起こる病気です。
名古屋市衛生研究所によると、患者さんに多いのは10代から30代の男性だそうです。これは、飲み物をがぶ飲みする人が多いからだそうです。
ペットボトル症候群の症状は、糖尿病と同じで、倦怠感、イライラ感、のどの渇きなどです。重症化すると意識を失い、脳に酸素が供給されなくなり、死に至ることもあります。
ペットボトル症候群」の前兆は? 医師に聞く
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この時期、スポーツドリンクを選ぶ人も多いかと思いますが、ポイントは糖分です。普通のスポーツドリンクでも、500㎖で角砂糖約8~12個分の糖分が含まれています。
そんなドリンクの中で、どれくらいの糖分を摂ると危険なのでしょうか。健康管理に詳しい産業医の池井裕丞先生によると、炭酸飲料を含む清涼飲料水には、約10%の糖分が含まれているそうです。
体型や体質にもよりますが、1日1.5リットル以上、1カ月以上飲み続けると、リスクが高まるとされています。つまり、500㎖のペットボトルに換算すると、3本くらい飲んでしまう日もあるようです。それを毎日続けることは、あまり良いことではありません。
さらに、それはペットボトルに限ったことではありません。例えば、缶コーヒーでは、200㎖程度の小さな缶でも10%以上の糖分が含まれているので、注意が必要です。
では、どうすればリスクを減らせるのか。池井先生によると、「清涼飲料水は1日500㎖1本」などの目安を設けるといいそうです。
糖分が入っているからとスポーツドリンクを我慢して、熱中症になってしまっては本末転倒です。目安を決めて、しっかり水分を摂ることが大切です。