不動産売却時の費用の中で一番高額な仲介手数料について
不動産を売却する際には、不動産会社に支払う仲介手数料が必要です。
仲介手数料は、不動産の売却手続きを行うために不動産会社に支払う金額です。
では、具体的にどれくらいの金額がかかるのでしょうか？ここでは、その詳細について説明していきます。
仲介手数料は売却費用の中で一番高額なケースもあります
実は、仲介手数料は予想以上に高額になることがあります。
場合によっては、他の費用よりも仲介手数料が最も多くなってしまうこともあります。
では、具体的にいくらなのか気になると思いますが、不動産会社が受け取る仲介手数料には、宅地建物取引業法により定められた上限額があります。
参考ページ：名古屋市の不動産売却時の仲介手数料が売れるまで半額
不動産の仲介手数料の上限金額について
そして、現在ではほとんどの不動産屋がこの仲介手数料の上限金額を当然のように受け取っています。
上限があることはわかりましたが、下限額については何の取り決めもありません。
私は以前、財閥系大手不動産会社で働いていた時にお客様から「仲介手数料ってもっと安くならないの？」と聞かれたことがありましたが、即答で「大手のため、一切できません」と答えました。
具体的に仲介手数料は、不動産の売買金額に応じて変動します。
例えば、不動産価格が1億円の売買の場合、仲介手数料は1億円×3%+60,000+消費税10%で3,366,000円になります。
1億円からすれば、3,366,000円は大したことありませんが、考えていただきたいことがあります。
まるまる1億円が手元に残るのであれば問題ありませんが、通常は利益が出た場合には税金を支払わなければならず、債務があった場合にはその返済もしなければなりません。
その他さまざまな費用もかかってきます。
こうなると、1億円で売ったのに手元には予想以上に残らなかったりすることもあります。
逆に利益が出なかった場合でも、税金を支払う必要はありませんが、仲介手数料は支払わなければなりません。
取引において利益が出なかった場合、つまり売却価格が購入価格よりも低い場合、税金を支払う必要はありません。
税金は利益に対して課税されるため、利益がない場合は税金も発生しません。
しかし、仲介手数料は利益の有無に関係なく発生します。
仲介業者が売買の仲介を行った場合、その手数料は支払わなければなりません。
この手数料は、売却価格に対して一定の割合で設定されることが一般的です。
したがって、売買取引において利益が出なかった場合でも、仲介手数料は支払わなければいけません。
利益が出なかったからといって、仲介手数料を免除されることはありませんので、売買取引に際してはこれらの費用を考慮に入れる必要があります。